鍼治療・漢方

鍼治療・漢方

鍼治療

 鍼治療は、「ツボ(経穴)」を刺激することで、本来持っている自然治癒力を高め、自律神経やホルモンバランス、血流などが良くなり、病態改善へとつながります。鍼治療と併用し、温熱療法オゾン療法を組み合わせることにより、よりよい効果を発揮できるようご提案しております。

当院の鍼治療は

温熱療法やオゾン療法を

組み合わせることができます。

  当院では主に機能回復を目的とした椎間板ヘルニアの子に行っています。体質、症状に合せて、鍼の太さ、深さ、本数をそれぞれ変えて行い、より一層の治療効果を発揮できるようにしています。鍼に電気を流す、低周波パルス治療を使用することもできます。鍼を指す際も、電気を流す際も、痛みはほとんどありません。重症度によって差がありますが、週1~2回程度の間隔で治療を始め、数回~十数回の通院治療で病態改善を目指していきます。できれば、良くなってからも、予防的に継続治療をしていくことをお勧めしています。より良い結果を出すため、温熱療法オゾン療法の併用や、漢方薬等もお勧めさせて頂いております。温熱療法はレーザー等の人間の医療でも用いられている医療機器を用いて行っております。

鍼治療は完全予約制です。
1回の治療に30分~1時間程度の時間がかかるため、基本的に 手術・往診時間である14時~16時の間
に行っております。 当院受付またはお電話にてご予約をお願いします。
もえぎの動物病院 受付 045-971-8524

漢方の処方

日本ペット中医学研究会会員動物病院であり、

その子その子に合った漢方の処方ができます

  その子の状態に合わせて、

  1〜数種類の漢方薬を

  組み合わせて処方しています。

 当院で使用する漢方は、人間用でも高い実績のある、イスクラ産業が作った動物用漢方薬です。表面がコーティングされている錠剤で、非常に飲みやすなっています。当院のアニマルスタッフも、漢方をおやつのようにおいしそうに食べてくれます。
 原材料は厳選された人間用と同等の品質のもので、防腐剤・香料・着色料は一切使用 されていないので、安心して与えることができます。
 動物が本来持っている生命力を高め、慢性・難治性の病気(アトピーなどの皮膚病、 腫瘍、下痢や嘔吐、膀胱炎、腎臓病など)を全体的、根本的に治療することを目標とし ます。

~漢方の種類~

  • 源気(元気の養生)
  • 清肌(皮膚の養生)
  • 通楽(関節・筋肉の養生)
  • 露華(腫瘍の養生)
  • 寧心(循環器の養生)
  • 三仙(消化器の養生)
  • 潤華(目と毛の養生)
  • 快元(血液・血管の養生)
  • 西伯利亜(肝臓・腎臓の養生)
  • 通淋(尿路の養生)
  • 静心(メンタルの養生)
  • 滋潤(乾燥の養生)

日本ペット中医学研究会の「獣医師インタビュー 第64回」に掲載されました。

以下内容(全文)です。

Live a Happy Life 幸せな人生を送ろう

先生が獣医師を目指された経緯をお聞かせ下さい

小さい頃から動物全般が好きで、自然の多い生き物が沢山いる公園や、動物園によく連れて行ってもらっていました。自分でも金魚や熱帯魚、ザリガニ、ハムスター、リス、モルモットなど、様々な生き物を飼っていて、将来は動物園の飼育係になることが夢でした。
獣医師になりたいと思ったのは高校生の時です。その頃、父が悪性の胃がんになり、病気を克服する姿を見て、医学に興味を持つようになりました。動物に関わることと、医療、二つの興味が重なる獣医師になろうと決めました。

なるほど、お父様がご病気になられてしまったことが先生のスタートだったのですね。

父の闘病中は、標準治療だけではなく、サルノコシカケを煎じたり、イメージ療法を取り入れたり、できることは何でもやっていました。あらゆる治療法が奏功し、今も元気に過ごしています。それをきっかけに、私自身も健康に気を使うようになっていきました。一時期、無農薬・無添加にこだわり、動物性食品・精製加工食品を摂らないなど徹底しすぎた結果、添加物が多い食品を摂取した時に、身体が耐えられず、頭痛や吐き気を催すほどになりました。これはやりすぎだと感じ、ほどほどにしようと改めました。

何ごとも中庸がいいのかもしれませんね。

そうですね。香港の人たちは漢方を生活に取り入れることで、肉や油の多い食事でも世界一の長寿国ですし、無農薬野菜を自分で栽培して食べている人でも病気になってしまうこともありますし、食事以外にも生活習慣やストレスなど、様々な要因が健康に影響するのだなと、今は思います。

卒業後は臨床の道へ進まれたのですね。

はい。犬猫の診療が中心の、一次診療の病院で勤務医をしていました。その後の開業は、新規ではなく、事業承継での開業を希望しました。開業コンサルタントの方から最初に紹介して頂いた病院が今の病院で、約2か月間の引継ぎ期間を経て、2012年1月に承継しました。

病院としてはどのような症状の患者様が多いですか?

一次診療の病院ですので、予防医療やアンチエイジングを目的とした健康な子はもちろん、皮膚疾患、消化器疾患を始め、高齢化に伴う腫瘍や肝臓病、腎臓病などの慢性疾患をかかえている子も多いです。自然療法・代替療法を希望する飼い主様も多く、その中で漢方の処方をすることも多いです。

先生が中医学あるいはQUANPOWにご興味を持たれたきっかけをお聞かせ下さい

統合医療を取り入れ、診療を続けていく中で、椎間板ヘルニアの子の治療効果を上げるために、鍼治療を実践できるようになりたいと思いました。その時に受講した鍼灸セミナーで、QUANPOWを知りました。

どのQUANPOW製品を使った際に、これは良いという感触を得られましたか?

どの製剤も効果を実感していますが、例えば、不定愁訴の高齢のワンちゃんに源気、治りにくい膀胱炎の子に通淋・西伯利亜、アトピー性皮膚炎の子に清肌・潤華など、その子の状態に合わせた処方が可能で、効果を実感することが多いです。また、今ある症状を治したら終わりではなく、その先の養生まで踏み込んで提案することができるので、QUANPOWはお勧めしやすいです。当院のコンセプトである“Live a Happy Life(幸せな人生を送ろう)”という考えに通じるところもあり、数多くの飼い主様に共感して頂いてるのではないかと思います。

良かった症例をご紹介頂けませんでしょうか。

僕が勤務医時代から一緒に暮らしている愛犬(ポメラニアン。8歳。去勢済みオス)にもQUANPOWを取り入れています。1歳の頃から咳が多く、気管虚脱がありました。6歳の時、興奮しすぎたことがきっかけで呼吸困難になり、チアノーゼもひどく、死ぬ寸前の状態になりました。ICUに入れて緊急治療を行い、何とか一命は取り留めましたが、その後も咳や呼吸状態が悪くなることがありました。専門病院での手術を検討しましたが、まずは体への負担を考え、西洋薬と共に、QUANPOWの源気、露華、三仙を継続しました。

レントゲン(1)
6歳5ヶ月頃 呼吸困難になった頃の写真で、気管がつぶれて細くなっています。通常の呼吸も苦しい状態で、様々な内科治療をし、要経過観察中です。興奮しない様外出は避け、可能な限り酸素室で過ごす等、生活に気を付けて過ごしています。
レントゲン(2)
8歳11ヶ月頃 気管の太さが改善しました。内科治療を継続し、QUANPOWの源気、三仙、露華を飲み続けています。今も咳は少しありますが、呼吸は普段通りにでき、健康そのものです。

ポメラニアン オス 9歳

無事に元気で9歳の誕生日を迎えました。
この笑顔がこれからもずっと続きますように。

考察

気虚になり気管の弾力が低下してしまった状態から、補気健脾の効果で病態を大きく改善できました。
この事でQUANPOWをとても信頼するようになりました。

飼い主様にQUANPOW製品をお勧めされる際の方法についてお聞かせ下さい。

繰り返す膀胱炎、コントロールが難しいてんかん、ガンや肝臓病・腎臓病などの慢性疾患、高齢ペットの治療の場合など、西洋薬での治療に加えて、いくつかの自然療法を選択肢の1つとしてご提案しています。その際にQUANPOWの製品紹介パンフレットをお渡しして簡単な説明を行い、興味を持ってくれた方に処方しています。

先生の感じる中医学診療のメリットをお聞かせ下さい。

その子その子に合わせたオーダーメイドの組み合わせができることです。また漢方というと、飼い主様の印象が良いことが多いこともメリットです。
鍼との組み合わせなどで治療効果が高くなり、ワンちゃんネコちゃんは元気になり、飼い主様に喜ばれ、遠方から来てくれる方も多くなりました。

先生がやりがいを感じるのはどのような時でしょうか?

ペットと飼い主様双方の、元気な笑顔を取り戻す場面に立ち会えることが臨床現場の最も良いところです。もちろん寿命はありますので、亡くなってしまったと連絡をいただくこともありますが、生前の治療に感謝して頂き、次に飼った子も連れてきてくれた時なども嬉しいです。日々やりがいを感じながら、仕事をしています。

今後の夢や目標をお聞かせ下さい。

これからも勉強し続け、より治療効果をあげられるようになりたいです。また、私には娘が2人いるのですが、獣医師として、大人として、子供達から尊敬される父親になることも目標です。私が開業している横浜市青葉区は男性の長寿日本一ですし、自分自身はもちろん、
家族、そして当院に来てくださっている飼い主様・ワンちゃんネコちゃん、皆の
Live a Happy Lifeに貢献していきたいです。

冊子掲載ページ(クリックすると大きく表示されます。)

アニマルスタッフ  マハロ・メルの半手作りごはん

マハロ(ポメラニアン・オス・5.5㎏・気管虚脱)の半手作りごはんを紹介します。
ドッグフードに、手作り食(写真は鶏ササミ・野菜やきのこ類・他)をかけ、最後に漢方3種、日本産冬虫夏草サプリメント(プライオ)、乳酸菌生産物質(SOPHIA)をかけてできあがりです。

小さな丸い3つの錠剤が漢方です。マハロは気管虚脱があるため、元気になった今も予防のため毎日飲んでいます。味に少し苦味はありますが、ごはんに混ぜるだけで食べてくれることが多いです。残してしまったときは、おいしいごはんや缶詰め、ピルポケット等を使いあげています。
いただきます!
よく食べます!完食!!
マハロ、メル(チワワ・メス・1.7㎏・健康)の手作りごはんのレシピページを只今作成中です。